神様が天からお降りいただくために
祭壇におまつりする木を神籬(ひもろぎ)といいます。
地鎮祭などで祭壇の中央に
祭られているあの木のことです。
古来から巨木などに神がお降りになる
と考えられていました。
やはり天に近いというイメージからでしょうか。
各地のお祭りで、よくある山車(だし)や
祇園祭の鉾や山の原型は、
ひもろぎであるといわれます。
ありがたい神様にお降りいただくため
ひもろぎをどんどん高く、そして豪華にしたのです。
結果、原型を全く想像もできない形になりました。
やや形式的になっている
神社の祭りですが、その儀式は
やはり古くから伝わる、人々の信仰心
の発露であるのです。