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縁結び 恋愛成就 京都地主神社だより平成30年7月号

date2018年7月1日

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◇◆◇神・こころ・ひと・日々新たに◇◆◇

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京都地主神社だより
~平成30年7月号~
NO.209 平成30年7月1日
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◆今月のご案内


▼今月の宮司の言葉

この時期、季節は梅雨から夏へ移行しています。梅雨の終わりの激しい雨を乗り越えた先には、真夏の清々しい青空が待っています。それと同じように、目標を達成するには「生みの苦しみ」のようなものがあって、簡単には、到達できません。例えば、マラソンはゴールの直前が一番きつい、と言われます。スポーツの世界では最後の一歩手前、ラストスパートをかけるときが一番苦しいとよく言われます。だからこそ、到達できたときに、晴れやかで大きな喜びがあります。

7月は、一年の折り返しの時期で、年始に立てた目標に一定の成果がほしいときでしょう。でも、なぜ自分はこの目標を立てたのか?という原点に立って、自分へ問いながら、あせらず、あわてず、目標に取り組んでほしいと思います。

そんなふうに頑張っている人を、神様は応援してくださいます。それでも、くじけそうになったときは、神さまのもとを訪れると、勇気をいただけますよ。

 

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▼行事のお知らせ

  • 月例祭 えんむすび地主祭り 7月1日(日) 祭典午後2時

    えんむすび地主祭りは毎月第一日曜日です。
    祭典ご参加の方に開運こづちを無料授与致します。

  •  

  • 恋愛成就七夕祭 7月7日(土) 祭典午後2時

    七夕祭「七夕こけし」受付中。
    詳しくは「七夕こけし」ご案内ページ

     

    それぞれのお祭りについて詳しくは、こちらへどうぞ

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▼今月のトピックス

◇恋愛成就七夕祭「七夕こけし」受付中

7月7日「恋愛成就七夕祭」の祈願短冊「七夕こけし」を授与しています。祭典当日はご本殿前にしつらえた大笹に直接、「七夕こけし」を結びつけ、ご奉納頂くこともできます。
詳しくは、下記ページをご覧ください。

恋愛成就七夕祭「七夕こけし」

「七夕こけし」を贈ろう

 

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▼海月ルイの京都ラビリンス

◇「女人禁制」

 今春、相撲巡業中の土俵での騒ぎがあって以来、「神道は、女性を排除している」と思い込んでいる人が多くて、関係者は戸惑っています。

 その後も社会ではいろんな事件、事故があったので、今では世間から忘れられた感がありますが、妙な「思い込み」だけが残ってしまったようで、残念に思います。

 四月の相撲巡業中、挨拶のために土俵にあがった地元の市長が昏倒したのが事の発端です。

 突然の病気、けがで人が昏倒するのはたまにあることですが、大勢の観衆が見守る中で市長が倒れるというのは、めったにあることではありません。

 昏倒直後の映像では、市長は真後ろに倒れた状態で意識がなく、素人が見ても異常な事態でした。が、催事関係者達は何をどうするわけでもなく、ただ茫然と見ているだけです。

 そこへ、何人かの女性が土俵に駆け上がり、心臓マッサージの救命措置を施したのです。

 映像を見た専門家は、彼女達の動きに無駄はなく、必要な措置を迅速かつ正確に行っていたと、評価しています。わたしは気づきませんでしたが、彼女達は心臓マッサージを開始した時間を確認していたそうです。救命活動において、いつから、どれだけの時間、心臓マッサージを施したのかという記録は、後の治療で重要なデータとなるそうです。

 彼女達が医療関係者であろうことは、素人目にもわかりました。意識不明に陥った人を前にしても動揺することなく、実に冷静に対処していたからです。相当な訓練、経験を積んだ人間でないとあのようにはできません。一般人なら、あわてふためくだけです。

 救命措置が一分遅れるごとに救命率は下がります。たとえ命を取りとめたとしても、措置が遅ければ深刻な後遺症が残る確率が高まり、患者のその後の人生を大きく左右します。おそらく彼女達は、それらの厳しい現実を経験から熟知していたのでしょう。

 ところが、です。土俵で懸命に救命措置をする彼女達に向かって「女は降りろ」という声が客席から上がりました。さらには、行司から「女性の方は降りてください」と場内アナウンスが繰り返され、彼女達は救命措置の途中であったにもかかわらず、土俵から降りなければならない状況に追い込まれました。

 さすがに、これにはマスコミや世間から猛烈な批判の声が上がりました。

 大勢の観衆が見守る土俵上で起きたことなので、誰もがその緊急性を理解していたはずです。その上で「女は降りろ」と怒鳴った人が複数いたのです。

 幸い、市長は一命をとりとめたそうですが、もし、措置が不十分で亡くなっていたなら、どういうことになっていたでしょうか。

「女は降りろ」と怒鳴った人達は、「だって、土俵に女は上っちゃいけないんだもん」と考えていたからそう言ったのでしょう。

 あの緊迫した状況であるのにもかかわらず、彼らが堂々と「女は降りろ」と大声で怒鳴った背景、土壌に、ヘイトスピーチにも似た嫌なものを感じます。

 「女は土俵に上ってはいけない」のが相撲界のきまりだそうで、業界の人達がそれで良いと思っているのなら、それで良いと思います。

 女人禁制の理由としては「そういう歴史と伝統があるから」だそうです。その「歴史と伝統」の根拠に「相撲は昔からの神事であり、神道だから」という言い方もされます。

 当事者が、昔からの慣習だからそれでいいというのであればそれで良いのです。けれど、「神道だから」という言い方をされるのには、強い違和感を覚えます。

 「なぜ女は土俵に上がってはならないのか」について、「歴史と伝統」を調べると、その根拠は極めて曖昧です。

 戦前まで「女相撲」は存在し、人気を博していたのです。江戸時代は女性も上半身裸で取組をしていたのですが、明治時代には、さすがに文明国家で女性が胸をさらけだして観衆の前にでるのはどうか、ということで、上半身は着衣での取り組みとなりました。

 相撲というのはもともと男だけがやっていたものだ、という人もいますが、そうではありません。

 日本書紀には、女性が相撲を取ったという記述があります。

 記述によると、木工が作業する様子を雄略天皇がご覧になり、おまえは手元が狂うことはないのかと問われました。「そんなことは絶対にない」と木工は答えたそうです。

 ならば、ということで、雄略天皇は采女達を集めて衣服を脱がせ、相撲をとらせたのでした。その様子に木工は釘づけになり、思わず手元が狂ったということです。

 現存する文献の中で、「相撲」の記述があるのはこれが最古の記録といわれています。

 つまり、この時代にすでに「相撲」は存在しており、しかも、女官が天皇の前でやってみせたと記されているのです。とくに女性が土俵に上がってはいけないという規則も習慣もなく、気軽に楽しんでいたのであろうことが見て取れます。

 神道において、女性を穢れや不浄の対象とすることはありません。

 全国に、女性の神官、神職は大勢存在しており、宮司の職に就いている人もいるのです。

 各地方の祭事において、以前は女人禁制とされていた場所も、現在では解禁となっているところがたくさんあります。祭事の囃子方として参加している場合もあり、楽器の扱いや演奏の仕方を地元の女の子達が教えられ、伝承しています。

 かつては比叡山や高野山など、霊峰と呼ばれる修行の場では女人禁制となっていましたが、これらの理由は理解できます。

 厳しい修行の場では、女性の華やかさや優しさなどが邪魔になる、相応しくないと考えられたのでしょう。一つ間違えば死ぬかも知れない修行の場に、女が出入りするのは迷惑だ、と入山を拒んだものと考えられます。至極当然であり、まっとうな理由だとわたしは思います。

 けれど、相撲の土俵はどうでしょうか。厳しい相撲の世界に女性の存在が邪魔とか相応しくないというのなら、土俵下の砂かぶりの席に着飾った芸者さんやホステスさんを座らせるのは、あれはどういうことなのでしょうか。

 相撲部屋には女将さんもいるし、日頃の修行の場から女性をシャットアウトしているわけではありません。

 でも、土俵上はダメ、というのはどういう理屈なのでしょうか。

 厳しい相撲の稽古、修行に耐えてきた者だけが土俵に上ることが許される、というのなら、何の問題もありません。それで良いと思います。

 けれど、表彰式や、巡業地の挨拶等では、実業家や政治家のおじさん達が上っています。なのに、女はダメといわれる。市長でも知事でも大臣でもダメといわれる。

 理由はと聞かれると、神事だから、神道だから、と当たり前のように言われますが、それは違います。神道において、女性を穢れの対象とすることはありません。

 土俵に女性が上がることの是非については、わたし個人はどうでもいいと思っています。それぞれの業界でそれぞれの考え方ややり方があるのだし、それを尊重すればよいと思います。

 しかし、「神事だから」、「神道だから」、という理由を掲げるのは、大変な違和感を覚えます。

 神事だと主張するなら、神事に携わる者が、人を殴ったり、頭を叩き割ったり、弟子を嬲り殺しにするなど言語道断で、まさに神をも恐れぬ行為です。

 蛮行が横行する世界でありながら、「神事だから」「神道だから」と平気で口にする人達に、強い違和感を覚えます。

 

◇海月ルイ(うみづき・るい)

京都市出身
第五回九州さが大衆文学賞受賞「シガレット・ロマンス」
第三十七回オール讀物推理小説新人賞受賞「逃げ水の見える日」
第十八回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞「尼僧の襟」
第十九回サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞「子盗り」

 

 

◆◆8月の海月ルイ インフォメーション◆◆

  • 「親と子のこころの風景2 今日はちがうよ」(愛知県教育振興会発行)
    エッセイ掲載。問合せTEL052-961-8501
  • 徳間書店モバイル https://tokuma.to/
    京都祇園迷宮事件
    京都迷宮事件簿 薄い月
    https://tokuma.to/personinfo/personinfo.8ing?pid=88
  • 文藝春秋「文春ウェブ文庫」て゛「子盗り」「プルミン」
    「十四番目の月」刊行。
    https://www.bunshunplaza.com
  • 文藝春秋より「十四番目の月」文庫化。
  • 文藝春秋より「ローザの微笑」
    赦すことで女は浄化され
    赦されることで男は泥に沈む。
    渾身の書き下ろし文藝春秋より発売中。
  • 「京都迷宮事件簿 薄い月」徳間書店より発売中。
  • 「京都祇園迷宮事件」徳間書店より発売中。
  • 「プルミン」が文藝春秋より文庫化されました。
  • 2005年日本国際博覧会『愛・地球博』記念
    「万博百景集」にエッセイ掲載。
    発行(財)2005年日本国際博覧会協会・中日新聞
    問い合わせ・中日新聞文化事業部
    TEL 052-221-0729
  • サントリーミステリー大賞受賞作品「子盗り」が文藝春秋より文
    庫化されました。
  • 「別冊文藝春秋」に連載されていた「十四番目の月」が文藝春秋
    より単行本化され発売中。
    京都を舞台にした誘拐劇。果たして犯人はどうやって身代金を強
    奪したのか?
  • 「烏女」(からすおんな)双葉社より全国書店で発売中。

 

(無断転載を堅く禁じます。)

 

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▼今月のご利益別運勢占い

●1月生まれ
恋愛運:焦りは禁物
金 運:思わぬプレゼントに恵まれる
学び運:課題は早めに取り掛かって
健康運:模様替えでリフレッシュを●2月生まれ

●2月生まれ
恋愛運:進展を急がないで
金 運:ごちそうになる機会が増
学び運:早朝に学ぶ習慣を
健康運:花を飾って癒される

●3月生まれ
恋愛運:ライバルが現れるかも
金 運:臨時収入に期待
学び運:レベルアップを目指せる
健康運:ダイエットは順調に進む

●4月生まれ
恋愛運:告白される予感
金 運:出費がかさみそう
学び運:セミナーに出かけてみて
健康運:体が引き締まってくるとき

●5月生まれ
恋愛運:素敵な恋が始まるかも
金 運:ムダ遣いを見極めて
学び運:試験の準備は早めに
健康運:UV対策を怠らないで

●6月生まれ
恋愛運:ドラマのような恋が
金 運:お小遣いの予算を守って
学び運:計画に沿って実行を
健康運:日焼け予防を忘れずに

●7月生まれ
恋愛運:恋の願いが叶う
金 運:予想外の出費が
学び運:語学を学んで
健康運:甘いものの食べ過ぎに注意

●8月生まれ
恋愛運:思わぬ競争相手が出現
金 運:欲しかったものが安く手に入る
学び運:10分集中を繰り返して力が付く
健康運:ライブイベントでストレス発散

●9月生まれ
恋愛運:恋に横やりが入るかも
金 運:貯金を増やすチャンスが
学び運:資格取得の勉強を
健康運:半身浴でリラックス

●10月生まれ
恋愛運:魅力的な人との出会いが
金 運:ファッションの出費が増
学び運:学んだことをアウトプットして
健康運:水分補給は常温で

●11月生まれ
恋愛運:理想の恋が始まるかも
金 運:おつき合い費がかさみそう
学び運:机を整理してやる気UP
健康運:寝冷えに注意

●12月生まれ
恋愛運:あなたに好意のある人と出会う
金 運:金銭感覚がルーズに
学び運:目標を見直して
健康運:意識して歩こう

 

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〇編集後記 この度の大阪北部地震で被災されました皆様にお見舞い申し上げます。京都でも二十数年前の阪神大震災を思い出させるような大きな縦揺れがありました。今回の震災でもデマが流れているようで、心と体に大きな負担を抱えておられる被災地の方を思うと、強い怒りを感じます。ネットやSNSからは徹底的に排除できないものかとも思います。地震は必ず起こるものですので、デマに惑わされず、正しく恐れ準備しておきたいものです。


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