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神様とご利益

祓戸社

地主神社にご参拝されましたら、まずこの祓戸社(はらえどしゃ)にある祓串(はらいぐし)で、心身を清めてください。

祓戸社とは

神社は神様がいらっしゃる神聖な空間です。ところが、私たちは日常生活の中でつらいことや悲しいことなどさまざまなストレスを感じ、知らず知らずのうちに「けがれ」を身体にまとっています。そこで、神社に参拝する前には手水所に用意された水で手を洗ったり、口をすすいだりして身も心も清らかにするわけです。このように、けがれなどを除き清めることを「祓え(はらえ)」といいます。  『古事記』でも、伊邪那伎大神(いざなきのおおかみ)が「黄泉(よみ)の国」から帰った際、祓えをしてけがれを除いたと語られています。

 橘の小門(をど)の阿波岐原(あはきはら)に到りまして、禊(みそ)ぎ祓(はら)へたまいき(古事記)

 神道では、神は太陽や巨木など自然の中に宿るとされています。古くは山や木々などをご神体とし、立派な社殿はありませんでした。お祭りの際は、そのときだけ祭壇を設け、神降ろしの儀式をし祭事を行いました。そして神事が終われば、祭壇はすべて取りはらわれ、何事もなかったかのように元のとおりにもどされます。家を建てる前に行われれる地鎮祭は、まさにその姿を今に伝えているといえるでしょう。
 現在でもお祭りの前のお祓いの儀式は、ご本殿とは別の場所にわざわざ祭壇をしつらえて行われます。地主神社の祓戸社も、祠や社殿ではなく八足台による祭壇という、素朴なお祀りの形をとっています。祓えの精神は、神道の神髄の一つと言えるでしょう。急ごしらえの様なお祀りの形式にもまた、古から伝わる神道の精神があらわれているのです。

 祓戸社の祭壇におかれている「祓串(はらえぐし)」は、神主がお祓いをするときに振っている、 白い紙(紙垂:しで)のついた棒と同じようなものです。これを持って左、右、左と振り、ご自身でお祓いをしてください。  このように皆さん一人ひとりが行うお祓いのほかに、この世のすべてを清らかにするお祓いを「大祓(おおはらえ)」といいます。奈良時代の宮中行事として伝わる由緒ある儀式で、今でも地主神社では6月と12月に「大祓祭」を執り行っています。特に6月に行われる「夏越しの大祓」は日本最古の宗教儀礼ともいわれる伝統行事です。
 また、古式にのっとったお祓いには「人形(ひとがた)」も欠かせません。『源氏物語』でも、光源氏が須磨の海岸で祓えをした様子が次のように語られているほどです。

 陰陽師めして、祓させ給ふ。舟に、ことごとしき人形(ひとがた)のせて (源氏物語)

 ここで源氏が舟にのせた「人形」とは、人間のかたちをした紙の人形のことをいいます。かつては、こうした人形を私たちの身代わりとしてけがれや災いを移し、川や海へ流してお祓いをしていました。地主神社でも、一年を通じて「人形祓い」を行っています。古式ゆかしい紙の人形に息を吹きかけ、お祓いしたいことを書いて水に溶かすことで、厄除け・災難よけを祈願することができます。

人形祓い(ひとがたばらい)

昔の人々は、紙で人形を作り、自分の罪穢れ(つみけがれ)を人形に移して身代わりとして川に流すことで厄を祓えると考えていました。
時代が移り替わっていくにつれ、人形が立派になり、流すものから飾るものへ変化し、今の「ひな祭り」の形式になったとも言われています。
地主神社では、紙の人形(ひとがた)に息を吹きかけ、お祓いしたいことを書いて水に溶かす「人形(ひとがた)祓い」で厄除けをお祈りすることができます。

「人形祓い」は昔からある習わしですが、難しくありません。
方法
①人形にお名前と年齢、お願い事を記入。
②3回息を吹きかけて、厄を人形にうつす。
③桶の水に入れ、人形を溶かして厄を落とす。

 しっかり心の中でお願いしながら行うようにしてください。

祓戸社でのお祓い方法

手水所

参拝の前に手水所でお清めするのが手順です。
ひしゃくに汲んだ水をまず左手にかけ、次に右手にかけます。さらにひしゃくの水を手に受けて口をすすぎましょう。

祓串

祓戸社には祓串が置かれています。これを手に持ち、左、右、左と振って自身を清める儀式を行ってください。