ついこの間、クリスマスで盛り上がった人も、お正月には
神社仏閣に初詣をされます。
クリスマスはキリスト教の行事ですし、神社は神道で、
寺院は仏教です。
これは、一つの神しか認めない一神教のキリスト教や
イスラム教の立場からは非常に、理解し難いことなのです。
しかし、日本人は、どの宗教の神も神として崇めることに
全く抵抗をなくしています。
日本人はたくさんの神を信仰する多神教の感覚を生まれ
ながらに持っているようです。
多神教である神道を無意識にやっている、あるいは、神道が
習慣化していると言っていいでしょう。
そんな多神教の風土の中に、キリスト教も多くの神々の一つ
として取り込んでしまったのです。
クリスマスにパーティを開いたり、正月には神社に詣でたり、
宗教に対して無節操で無感覚の様です。が、実は、日本人が
無意識に持っている、非常に根強い神道的な宗教心がそう
させているのです。
こういう宗教観からは、宗教戦争は起こりません。
ですから、どの神も崇めたり、どの宗教の行事も祝ってしまう
のは、無節操と言うより、おおらかな宗教観と言った方がよい
と思います。
正月はもともと、先祖崇拝の行事でもありました。
このことからも、日本人の宗教観が、うかがえるのですが、
また別の機会とさせていただきます。
京都地主神社 お正月・初詣特集ページへ