神社というと、わらなどでつくられた縄に白い紙でできた
紙しでを垂らされている注連縄も一つの特徴でしょう。
神仏習合の影響もあり、お寺でも見られますが、もとは
神道のものです。
聖なる場所をはっきり示すために張られるもので、
神話の天の岩戸伝説にもみえます。
正月に玄関先に(あるいは車にも)飾られるお家も多い
かと思います。
それらにはミカンやダイダイあるいは地方よっては、
伊勢エビや昆布等をいっしょに飾る風習もありますが
新年の豊作を祈念した風習とされています。
縄の部分は「雲」を、節ごとにたらされるわらは、「雨」
紙しでは、「雷」を表すともいわれています。
こうした自然の現象に、人々の営みが、大きく左右され
意識せざるを得なかった太古の、自然崇拝の頃のなごり
なのです。